「読んだら死ぬ本」が眠るという噂の西洋風図書館。
そこで行われた、静かで優雅なはずの開館記念式典。
しかしその裏で起きたのは、密室での不審死事件……。
今回体験したのは、MYSTERY PARTY IN THE BOX シリーズの作品『罪と罰の図書館』
1960年代の日本を舞台に繰り広げられるこの物語は、ミステリー好きにはたまらない世界観に満ちています。
今回「修道女」のキャラクターを担当し、初めて訪れる店舗型マダミスにドキドキしながら挑戦しました!
結果から言えば、全体の没入感や演出にまだ課題を感じる部分もありましたが、ストーリー展開や議論には大満足
このレビューでは、その魅力と体験をたっぷりお届けします!

初めての店舗訪問、ドキドキしました~
《プレイ情報》
評価や点数は、筆者の個人的な感想です。
実際の印象は人それぞれ異なる場合がありますので、ぜひご自身でも体験してみてください!


ストーリー概要:読むと死ぬ奇書と、謎の密室殺人
舞台は1960年代の日本。
西洋風のモダンな図書館には、「読むと死ぬ奇書」が秘蔵されているとの噂があった。
事件は、図書館の開館三周年記念の日に起きる。
記者のインタビューに答える予定だった時刻に、司書が館長を呼びに行ったところ、いつもは鍵のかかっていない館長室のドアが閉まっている。
鍵を使って開けると、そこには事切れた館長の姿。
彼は椅子に座り、胸にはドストエフスキーの『罪と罰』を抱いていた……。
密室で発見された死体、容疑者たちは女学生・修道女・女医・記者・司書長・小説家というクセ者揃い。
ー果たしてこれは自殺か、それとも他殺か?



5人プレイだったけど、6人でやってみたかったな~
感想:初の店舗型で緊張MAX!でも満足度は文句なしの満点
今回訪れたのは話題のサービス「間借りでミステリー」が提供する会場の一つ、Loff room。
マンションの一室という小規模な空間ながら、内装はしっかり作り込まれており、2種類の雰囲気の部屋を使い分けてプレイできるというのがユニークなポイントでした。
私は「修道女」という役を担当し、初の店舗型ということもあって序盤は緊張気味……。
思うように発言できず、他の参加者の皆さんには申し訳なかったのですが、それでもゲームを進めるにつれ徐々にキャラクターに入り込み、終盤には一気に楽しさが加速!
感想戦では「えっ、それってそういうことだったの!?」と驚きの連続。
丁寧なGM進行とBGMの使い方も相まって、ストーリーの緊迫感がしっかり伝わってきました。



綺麗なルール説明ですんなりと理解できたね
会場の印象:こだわりが光る空間と丁寧な進行
「Loff room」は2025年1月からマダミスを開始したばかりの新しい会場でしたが、インテリアや照明などにしっかりとこだわりを感じました。
普段はパーティールームとしても使えるという柔軟性があり、マダミス以外の用途にも対応できるのが印象的。
ただ、イベントでよく見かけるような“世界観への没入感を高める仕掛け”については、やや弱めに感じたのも事実です。
たとえば公演型などでは演者の衣装や小道具、空間演出まで徹底して作り込まれている印象ですが、そこまでの演出は見られませんでした。
とはいえ、それはあくまで他と比較しての話。
演出に頼らなくても作品のストーリー自体が強く、満足度の高さに直結していました。



本場中国ではプレイヤーがより世界観に入り込めるように、コスプレをしたり、プレイヤー1人に対してGMが1人ずつ付いたりするそうだね。




プレイを振り返って:魅力と気づき
『罪と罰の図書館』は、初心者〜中級者にとって非常に良いステップアップ作品だと感じました。
ストーリーは重厚でありながら、導入や資料の情報量は過度に多すぎず、マダミスに不慣れな人でも無理なく入り込める構成です。
また、個人的に印象に残ったのが、密談のルール制限が特になかったこと。
プレイ時間や人数にもよると思いますが、無制限な密談が展開を崩すこともある中で「どこで、誰と、何を話すか」の選択が重要になり、ゲームとしての緊張感が増していたように感じました。
プレイの自由度とミステリー性のバランスが取れており、「ちょっと踏み込んだ作品をやってみたい」と思った人にぴったりの難易度です。



丁度、「初心者」の私が感じた印象です~
まとめ:ほどよい難易度と濃厚な物語でマダミス好きに刺さる良作!
『罪と罰の図書館』は、
という点で、初心者〜中級者に特にオススメしたい作品でした!
初めての店舗型プレイだったこともあり、個人的には改善点も感じましたが、それを踏まえてもまた別の公演にも参加したいと思わせる、素晴らしい体験でした。
マダミスに少し慣れてきて、「そろそろ物語性の強い作品に挑戦したい!」という方には、ぴったりの一本です。