今回ご紹介する『プルートニオンの忘却』は、不思議な感覚を味わわせてくれる、ホラー×映画×マーダーミステリーの名作です。
マーダーミステリーというと、「推理を楽しむゲーム」というイメージが強いかもしれませんが、この作品の魅力はそれだけではありません。
プレイヤーは“役者”として舞台に立ち、さらにその役者が“物語の登場人物”を演じるという、まさに“演技の中に演技がある”二重構造の世界。
さらにホラー映画のような雰囲気と演出が、プレイヤーたちを深く深く作品世界に引き込んでいきます。
今回はそんな『プルートニオンの忘却』を、私がGM(ゲームマスター)として体験したレビューをお届けします。
プレイヤーとしての視点ではなく、物語を支える裏方だからこそ見える魅力、苦労、そして予想外の展開まで……
これまで何作かマダミスのGMを務めてきたけれど、これは一筋縄ではいかない……そんな手応えを感じながらも、「これは回してよかった!」と心から思える、充実したセッションとなりました
GM経験者はもちろん、「ちょっと難しいマダミスに挑戦してみたい!」というプレイヤーにも、ぜひ読んでもらいたいレビューです。

複雑で難しいように思うけれど実際にプレイしてみたらすんなり理解が進んでいつの間にか夢中になっているよ
《プレイ情報》
特徴:ホラー×映画×マーダーミステリー サスペンス劇場
プレイスタイル:4人 / GM必須
制作:坂元の歯
難易度 ★★★★★★★★★★
満足度 ★★★★★★★★☆☆
雰囲気 ★★★★★★★★☆☆
没入感 ★★★★★★★★★★
オススメ度 ★★★★★★★☆☆☆
※ 中級者向けとなります!


※こちらの評価や点数は、筆者の個人的な感想です。
実際の印象は人それぞれ異なる場合がありますので、ぜひご自身でも体験してみてください!
感想:終始ゾクゾク!手に汗握るGM体験
今回プレイしたのは、マーダーミステリー『プルートニオンの忘却』
ホラーと映画が融合した独特な世界観と、二重構造のキャラクター設定が魅力の一作です。
そして私は今回もGM(ゲームマスター)として、友人たちとのセッションを開催しました!
使用環境はココフォリア
配布されているzipファイルをそのまま展開するだけでスライド形式のシナリオが整うのですが……
準備段階からなかなかの骨が折れました!
特にこだわったのがBGM。
GM資料に記載された楽曲をすべて揃えることで、没入感を高める演出を目指しました。
ホラーテイストの作品なので、音楽一つで緊張感や恐怖がぐっと増します。
ここは妥協せず頑張ってよかったポイントです!
ハンドアウトの完成度に脱帽
そして驚かされたのが、ハンドアウト資料の作り込みの精密さ。
これまで数多くのマダミスを体験してきましたが、ここまで丁寧かつ濃厚な情報量を持ったハンドアウトを私は今まで見たことがありません。
読み進めるごとに物語の世界に自然と引き込まれていく感覚を覚えました。
GMとしては、全体のストーリーの流れを理解することはもちろん、プレイヤーから出そうな質問を事前に想定し、疑問が生まれそうな部分に補足情報を用意しました。
ありがたかったのは、GM資料に載っていた「よくあるQ&A」。
実際にプレイヤーから出た質問の多くがここに記載されていて、即座に対応できたのは大きな安心材料でした!



このハンドアウトはぜひ見てほしい!
感想戦は大盛り上がり!
プレイ後の感想戦では、全員が自分の視点から物語を語り合い、意外な伏線に気づいたり、自分がどれだけ騙されていたかを笑いながら振り返ったりと、終始大盛り上がり。
プレイヤーたちの発想も非常に豊かで、GMとして「ここまで発展するとは!」と驚かされる展開が次々と飛び出しました。
ホラーテイストが苦手な方にはやや敷居が高く感じられるかもしれませんが、それを乗り越えた先にある緊張感と没入感は本当に格別です。



感想戦が盛り上がれるのもマダミスの1つの醍醐味だよね
まとめ:覚悟して飛び込め!全てを忘れられなくなるマダミス
『プルートニオンの忘却』は、
という、中級者向けではありますが一度体験すれば忘れられない名作でした。
今後もまたGMとして、他のマダミス作品にも挑戦していきたいと思います!
興味を持った方は、ぜひ「プルートニオンの忘却」にチャレンジしてみてください!